2018-01-01から1年間の記事一覧

後輩のエントリーシートを見た時の話

先日,就職活動をしている研究室の後輩と会った時に,エントリシート(以下ES)の作成についての相談を受けた.どうやらESの通過率が,研究室の同期に比べて明らかに悪いというのである.同期がES通過率6〜7割程度であるのに対して,後輩はいいとこ2割程…

製薬企業の研究員

製薬企業の研究員 このブログを書いている僕は,とある国内の製薬企業の研究員として働いている.製薬企業の研究員には様々なバックグラウンドを持った人たちが働いているが,僕は特に「化学」を専門とした研究員だ.具体的には,医薬品の有効成分を化学合成…

アカハラについて

アカハラとは? 世の中には様々なハラスメントがある.パワハラ,セクハラ,ドクハラ,モラハラ...これらは上司とその部下のように「強者とそれに対して逆らえない弱者」という関係性から成り立っている.この関係性は,いまだ師弟関係が根強く残るアカデミ…

大学の研究室について

研究室とは? 大学や大学院の研究活動は,「研究室」と呼ばれるグループを1つの単位として行われている.大学院には複数の「研究科」と呼ばれる組織が存在しているが,研究室とはこの研究科に所属して研究を行うグループのことである.研究科は,大学で言う…

研究職の仕事内容

研究職ってどんな仕事? 世の中には色々な職種の仕事がある.事務職,営業職,開発職...その中でも少し風変わりなものが「研究職」である.ほとんどの企業にはそんな職種ないだろうし,あったとしても開発と一緒になって研究開発職になってたりするところも…

博士の民間企業への就活

博士の民間就職の実情 博士取得者の就職先の1つとして「民間企業の研究職」がある.研究開発に力を入れている一部メーカーは,数こそ多くないものの一定数の博士学生を採用しているのだ.ただし,この場合の博士とは高度な専門知識を有する工学,理学,農学…

学歴ロンダの手順

学歴ロンダをしたい人へ 自分の研究スキルを高めるために,はたまた就活を有利に進めるために,今よりレベルの高い大学院へ進学する人は多い.いわゆる学歴ロンダと呼ばれる人たちである.大学院の進学は,基本的に同じ大学に進学するよりもはるかに簡単であ…

学振について その4 ー採用のためのポイントー

採用のためのポイント 学振申請書で気をつけたいポイントを列挙して見た.審査領域によっる違いはあるかもしれないが,一般的に重要と思われることを書いて見たいと思う. パッと見た分かりやすさ 審査をしてくれる専門員の先生方は,かなり忙しい.時間がな…

学振について その3 ー申請書の作成ー

学振申請書類に書くこと 学振に提出するDC1とDC2の申請書は全11ページある.このうち最初の2ページは,「1.申請者情報等」について記載するページである.3〜9ページは,「博士課程で実施する研究」について記述する箇所であり,「2.現在までの研…

学振について その2 ー採用スケジュールと採用実績ー

採用へのスケジュール 学振の採用スケジュールについて紹介したいと思う.まず,毎年2月上旬ごろに来年度から採用される特別研究員の募集要項が公表される.採用方法等が大きく変わることは滅多にないが,「申請年齢制限の廃止」など大きい制度変更がなされ…